埼玉子ども動物園

さて、そんな中、動物園に行ってきましたよ。しかも知る人ぞ知る程度にマイナーではなかろうかという動物園です。

埼玉のどこにあるのか、そんなことも私にはちょっとわからないくらい東武東上線にコトコト揺られて行ってきました。池袋から東武東上線に乗り、高坂駅というところまで。そこからバスに乗り3つ目くらいのバス停。そこに目的の動物園はありました。到着は朝9時半(ぇー


さて、この動物園、私の彼女が見つけてきたのですが、ホームページを見てみると、コアラやらカンガルーやら、カピバラレッサーパンダとある程度ツボも抑えている素敵なラインナップです。それに加えて乗馬体験やおさわりコーナーに牛の乳搾りなどなど、見て触って体験できる内容も盛りだくさん。しかし、ホーム―ページが手作り感たっぷりな上に、掲載写真に映る数々の備品や展示の様子も手作り感たっぷり。凄い動物園とは正直思えない作りに見えました。


しかし、行ってみるとそんなことは全くなし! まず、その手作り感のせいか、はたまたお客さんがあまり集まらないという必要性の問題か、とにかく柵が低い!動物が近い!スペースも広く取られており、一箇所に展示が固まっていないため、広広とした空間で動物達を観察できる素敵な具合。


まずはいろいろ確認のためにおさわりさせてくれる「なかよしコーナー」へ。ここにはヤギ・ヒツジをはじめブタなんかもいました。ブタの毛は硬かったです。モルモットやウサギもこちらのコーナーに展示されています。モルモット・ウサギに触れる体感コーナーも時間を区切って行われています。また、ここにはなぜかヘビの類やリクガメ、ヤスデとタランチュラも展示がありました。私のパートナーが立ち止まったのはやはり霊長目のピグミーマーモセット。むしゃむしゃご飯食べてました。


その後、時間が着たので馬の乗馬コーナーへ。大人一人300円で体験させてくれるのですが、私も彼女も馬には乗ったことが無かったので素直に感動。重くないのか不安でしたが、馬自体が500Kgあるわけで、人一人の重さくらいへっちゃらでしょう。ダイエット器具のJOBAが非常に良く出来ていることはわかりましたが、やはりふかふかな感じとか暖かみとかで本物の馬の方が優れていますね。馬から下りたら感謝の念を忘れずに。ありがとうと撫でてあげましょう。


その後、シマウマ・キリンのコーナーを見ながらコアラ舎へ。シマウマ、キリンも広い場所を近くで見れるのでいっそう楽しいですね。コアラ舎は少し本格的な感じの建物になってましたが、彼らはみんな寝ていたのであまり語ることがありません(ぇ


そこから繋がっている展示にいたナマケモノでテンションが上がりまくり。なにせ、ナマケモノが動いていたのですから(ぇー
あのナマケモノがロープを伝って隣の木へ移動していました。これには素直に感動して動画も撮影してしまいました。しかし、同じコーナーにいたヤマアラシが寝ていて残念でした。


そこからは続きで見れるカンガルー舎です。カンガルーコーナーはしっかり囲われており、扉から中に入ります。しかし、入ってみるとそれはそれ。かなり広いスペースが儲けられ、さらに恐ろしいことにカンガルー達のいる芝生と私達の歩ける歩道との間に柵などという野暮ったいものは皆無。完全に人間の"善意"とか"道徳"とかで成り立っています。「カンガルーを追いかけない」「芝生に入らない」「餌を与えない」がルールです。目の前をカンガルーが横切って隣の芝生へ行くこともあるそうです。こんなに近くでカンガルーが見れるとは思いませんでした。しかも自由な彼らを!


その後はコアラ舎近くの売店で昼食。行楽地の食堂や売店のご飯はなんともいえない独特な「行楽地っぽさ」がたまらなく好きで、どんなもの食べても期待を裏切らない感じが私的に大好きです。なくなって欲しくない味ですね。


この動物園、実際かなりの広さです。一周するのに結構な時間を要します。入り口からカンガルーコーナーまでで起伏に富んでいることも手伝ってかなり疲れますので、間違ってもヒールのある靴なんかで行くと早々に退却する羽目になります。是非スニーカーや運動靴でご来園を。


で、ここからは一番謎なコーナー「恐竜コーナー」へ。ホームページには「考えられていた姿を再現した展示」ということですが、地図の東園側から恐竜コーナーへ進むと、かなりの大きさのブラキオサウルスが林の中にたたずんでおり、完全に景色と同化しているので正直怖いくらいでした(笑
さて、中身はまあ恐竜はこんな感じだったでしょう、という程度の可愛げのあるコーナーでしたが、私としては満足。色々解説もついており、恐竜に興味を持つには充分なレベルかと思います。こんなところが近くにあるのは幸せですね。


恐竜コーナーを下っていくとカピバラのいる建物が。中に入ると、います、カピバラが。しかもでかい。そして近い。上野動物園なんて目じゃないほど近くにカピバラがいます。しかもかなりの数。6匹ぐらいいました。しばし眺めて楽しみました。写真もばっちり撮りました。カンガルーでも感動したのにこれでもう入園料3回払ってもいいくらいの感動。


その後、牛の搾乳ができるということなので、搾乳コーナーへ急ぎました。バター作りぐらいはやったことありますが、搾乳というとまた話が違います。牛から直接乳を搾れるなんておっぱい星人的には究極(ぇー
それはさておき子ども達に紛れながらワクワクして待つこと数分。堂々たる本日の搾られ牛が入場。牛の"サリナ"相手に乳を搾ってきました。初めて触る牛のおっぱいはあたたかくてやわらかかったです(ぁ
凄い勢いよく出ることと、ぎゅっと握っても平気なことなど、とにかく触れたことに感動し、毎日乳製品やそれを利用した食事を食べられるということに痛く感謝。私達の生活は彼(彼女)らに支えられているのです。


そこからは近くのレッサーパンダプレーリードッグ、ミーアキャットのコーナーへ。上野のプレーリードッグも趣向を凝らした展示でしたが、こちらも負けていません。プレーリードッグ達の暮らす土地へ地下を通じて見にいけます。頭を出せるポイントが数ヶ所あり、穴を掘る彼らの気持ちになれること、そしてコーナーの真中に穴が開いているので、彼らを目と鼻の先で眺められることなどが素晴らしいですね。
ミーアキャットの展示も手を伸ばせば届く距離に彼らが着てくれます。高いところが大好きな彼らは高台に上って人間の目線のすぐ近くまで来てくれます。
レッサーパンダは外と中と展示があるのですが、私達が行った時はみんな中に入ってしまってました。ただ、上野動物園が全てにおいて遠いことを考えると、こちらのレッサーパンダは部屋のガラスに触れるという距離。ガラスに張り付いて、中でじゃれあうパンダ達を眺められます。


近くには小獣館があります。みんな大好きハダカデバネズミや、多くのげっ歯類、そしてスローロリスがいらっしゃいます。上野動物園の小獣館・夜行動物コーナーに負けずとも劣らない展示だと思います。


そこからさらに上るとダチョウさんが1匹さびしくいらっしゃいました。こちらのダチョウさん、私達がちかずくとずっとこちらを見ているのです。近くに寄ると何かいいたげにすぐ近くまでやってきました。その後威嚇かと思うほど私たちに何かを問いかけ、その距離やすぐにでも噛みつかれそうなもの。せっかく近いので写真をと思い彼女と一人ずつ交代で撮ってみた所、このダチョウ、シャッターが下りる時にはちゃっかり黙り、少し斜に構えてうまいこと写りやがるのです。私と彼女で撮り終わると、悠然と後ろを向き、羽を広げながらセクシーに歩き去っていきました。で、私達が行こうとしてダチョウを見やると、次のお客の前まで行き、また相手をしていました(ぁ


さて、今年は「国際カエル年」だということはご存知でしたでしょうか。上野動物園でも特別展示を模様していましたが、こちらの動物園でも特別展示としてカエル展示を行っていました。上野のよりも数は少なかったのですが、それでも素敵カエルたちがそこでアピールをしていました。ここでカエルの塗り絵をすることができたので一枚塗ってきました。カエル達に幸あれ。


ここで一応全ての展示を回り終わったので、再度なかよしコーナーへ行き、少し楽しみました。5時閉園ですが、その近くまで結局朝から遊び尽くしました。動物の数こそ決して多くないながら、それぞれの展示が大きく近いのでじっくり見ることが出来ますし、動物達も動きが多く楽しめました。近くに住んでいる人はしょっちゅういけて幸せだろうなと思ったり。東京からだとそれなりに距離もありますが、池袋から1本ということを考えればそう遠くも無いのかな、とも。色々な動物園がありますが、首都圏に住んでいる人は是非行ってみて欲しいなーと思います。この時期は桜も見頃なようなので、入場料でピクニックなんかもいいかもしれません。


蛇足
先日上野動物園のことを書いた時にアルパカがいると書きましたが、その時しっかり「アルカパ」と書いていたので、「アルカパ」で検索してくる人がいますが、「アルパカ」であって「アルカパ」ではないのでいろいろとお間違えないように。というか自分が間違っていたわけですが(ぁ