イヤホン色々

ちょっと前まではいわゆる"ヘッドホン"党だったのですが、鞄にしまいにくかったり取り回しが煩雑だったりでいまいちお気軽感がないことが生活上ネックになってきたので、最近はもっぱらインナーイヤーヘッドホンこと、イヤホンです。


MP3オーディオの流行と共に、イヤホンやヘッドホンをして出歩く人を多く見るようになりましたが、最近は女性が大型のヘッドホンなんかをしていて、ますます男趣味が女の趣味になりつつあるなーなんとも思うわけです。ごついヘッドホンしている女性に心惹かれる(萌えーとか言う)人も相当数いるのではないでしょうか。男性がごついのをしていると、相変わらず「オタク趣味」だとか「宇宙人」だとか言う目で見られたりもします。それか"ラッパー"(笑


イヤホンも色々と種類があり、最近は「カナル型」なんていうのが流行で持っている人も多いかと思います。そんな私はカナル型を使ったことが無かったので興味があって先日手に入れました。


ちなみに、それ以前に使っていたのは「カナル型」に対して「オープン型」などといわれる従来のタイプのイヤホン(iPodなんかの付属品のタイプ)で、100円ショップダイソーで購入できる525円イヤホンです。2chのスレをはじめ、安いオーディオを探しているマニアには最強のコストパフォーマンス(値段と質のバランスが値段<<<<<<<質)といわれる品です。外見はハンマー(トンカチ)のような感じです。実際使ってみると、低音は少し聞き取りにくい感じもありますが、高音が結構出てるようでいて、それでもシャリシャリなるほどではなく、綺麗になります。低音が出てないように感じるのは、少しサイズがあるため耳に密着しないからだと私は考えています。私の耳穴のサイズに対して少し大きいので、装着した状態でぐっと押してやると全体にバランス良くなっていることが確認できます。その状態がキープできれば他のを買うこともとりあえずないなと感じさせるよいイヤホンです。


ダイソーイヤホンに関しては、購入時についていたゴムのパッドを外して、ウレタンのイヤーパッド(105円)に交換しました。これにより、イヤホンをより耳のサイズや形にフィットしやすくするわけです。こうすることで、通常時よりある程度低音も稼ぐことができ、しばらく楽しく使っていました。問題は遮音性が皆無なこと。外に音が漏れるほどの音量で鳴らすのはマナーとか個人の尊厳においてもできるだけ避けるべきだと思うのです。メタルとかパンクとかJ-POPとかテクノは正直万人に対して「素晴らしい音楽だ」なんて認知されているわけが無いので、そんな音楽を爆音で鳴らしては、周りの人から「変な人」とか「痛い人」のレッテルを貼られて、電車に乗っている間冷たい目で見られるわけで、そんな窮地には立ちたくありません。アニソンはもっときつい。上記のジャンルを馬鹿にしているつもりもありませんし、私のプレイヤーにも'50・'60・'70・'80ロックに紛れて松任谷由美とかサザンとかルパン三世のサントラとかリロアンドスティッチのサントラも入っているわけで。とはいえ、客観的事実は変わらないので、なるべく変な状況は作らないのが望ましいと思います。


とにかく、ダイソーイヤホンは遮音性が皆無なので、ちょっとの音量では電車の走る音でもう何も聞こえなくなります。密閉性もないので音量を上げて対抗しようとすれば周りに音がただ漏れで迷惑に。そこで、耳栓タイプの「カナル型」が欲しいな、というわけです。しかし、「カナル型」で万事解決、とはいえ、周りの音が聞こえなくなるのはそれで問題です。音が外に漏れにくいからと言って音量を上げてしまえば、周りの音が聞こえず、最悪事故にもなりかねませんので注意が必要です。もっと日常的なことといえば、乗った電車が「快速」じゃなくて「特快」だったとしてもアナウンスを聞き取れずに三鷹まで行ってしまったりするわけです(ぇー


とにかく、カナル型です。今回私が手に入れたのはこちら。

PHILIPS カナル型イヤホン SHE9501

PHILIPS カナル型イヤホン SHE9501

髭剃りで有名なフィリップスのカナル型イヤホンです。これも2chのスレを筆頭にAV(オーディオヴィジュアル)マニアにコストパフォーマンスで絶大な支持をえているものです。さて、買ってみて使ったのですが、よく言われている通り、遮音性・密閉性はやや弱い感じです。周りの音がちゃんと聞こえるのと、ある程度音量を上げるとしっかり外に漏れます。これは健康的な音楽ライフのためには適度な音量で使いましょうということでよいと思います。ケーブルが途中で延長されており、延長ケーブルはもちろん取り外し可能。延長ケーブル無しだと少し短すぎる感じもありますが、iPodシャッフルなんかの小型のプレイヤーを鞄のベルトにくくるなんて使い方の人にはちょうどよいかもしれません。延長ケーブルを付けた状態だと、接続部分がちょっと重いせいで、イヤホンが下に引っ張られ、耳から抜け落ちやすいのが気になります。色は白と黒。黒はメッキパーツが赤いので、純粋な黒が欲しい人には向かないかもしれません。


肝心の音ですが、全体的に鳴っている感じはあります。それを指して世の中では「フラット」ということなのかもしれません。ただ、ダイソー525円にも及ばないくらい立体感が無いように感じます。ダイソーすげー、とも思うのですが、SHE-9501がちょっと期待はずれだった感じです。のぺーっとした音がごちゃごちゃした状態でメリハリ無く上から下までそつなくなっているという印象。とりあえずイコライザで弱ドンシャリにしています。私自身が味付けされた音が好きだったと言うことかもしれませんが、ピアノなんかが全く響いてこない感じがします。テクノもメリハリが無いのでのぺーっとなります。


こうなると、他の人気機種に手を出したくなるのですが、あれこれ買っているうちにスパイラルに陥るのが目に見えているので、とりあえずできる改造を施しました。といっても、耳栓型おなじみの「イヤーチップ2枚重ね」ですが。

カナル型は耳栓を施すので、耳のサイズや形とイヤーチップの形状・素材で装着感がだいぶ変わります。また、素材で音質も変わってしまい、密着感が違えば当然音も変わります。私は耳的にはMサイズなのですが、そのサイズもメーカーによって±1mほどの誤差があるので、場合によってはMで気持ちゆるいなんてこともあります。


今回は、付属のチップを誤って捨ててしまったので、代わりを購入してきましたが、なぜかパナソニックのものを買ってきました(ぇー
「やわらかいものの方がハイが出るはず(硬いとバスが出る)」「穴が大きい方が篭らないはず」という勝手な解釈で選びました。もちろん単品じゃすっかすかで聞けたもんじゃありませんでした。とりあえず、以下のように試しました。

  • パナのチップSの上にMを被せてみる:サイズ的にはこれがぴったり。フィット感は良好だが、音質的には通常品Mと大差なし。
  • パナのチップSの上に通常品M:通常品のMが少し硬い素材なので、それにより密閉感をプラスした感じ。音の密度が上がったのと遮音性・密閉性が改善。
  • パナのチップMの上に通常品M:パンパンになってしまった。つけごこちは悪くない。見た目だけ。密閉性は↑よりもよい。そのせいか多少ブーミー。

こういった具合だったので、真中の組み合わせで使用することにしました。


とりあえずはこれで使いますが、正直他に手を出してしまいたくてしょうがなかったりもします。プレイヤーがCreativeだけに、EP630が一番気になっています。あとはVictorのFX66。上位機種ももちろんなのですが、そんなにお金出したくも無いので、低価格帯をうろうろしそうです。


とまあ、製品それ自体もそうですが、イヤーパッドやイヤーチップは結構効果あるから使ってみてはどうですか、ってことが一番言いたかったりします。