さて、この暑さです。皆様いかがお過ごしでしょうか。このブログを見たりなんかしてるということはパソコンで快適ネットライフを送っていることだと思います。それはそれとして、自分の愛機が突如この夏動かなくなったら、なんて怖くてそれはもう大量のセミに体中を這われるような恐ろしさだと思います。というわけで、夏恒例のパソコン冷却強化なわけです。


今年もいろいろやっています。先日書いた通りM/Bを新たに新調してスペックを伸ばせた(というか元に戻せた)わけですが、これによりパソコンの熱は上昇する一方。3Dゲームなんてやろうものならあっという間に60台後半へ。そんな恐ろしい状態に歯止めをかけようと一応いろいろやってるのです。


パソコンの冷却には基本的には空冷でまかなっていると思います。前面(あるいはサイド)から吸気し、後面から排気という流れが一般的でしょうか。排気には最近のパソコンであれば背面ファンと電源付属のファンが内部の熱気を吸いだしてくれているはずです。ケースによっては前面排気(電源部が前面下方にあるとか)とかいうものもあるかもしれません。
前面には主にHDD(ハードディスクドライブ・記録/記憶装置)が備え付けられており、これらは熱に強いとはいいがたい上に、情報の要であるデータの記憶をつかさどるので、なんとしても死守したいところ。パソコン中心部にはCPU(演算装置・脳)やメモリ(一時記憶装置)、グラフィックカード(映像出力装置)といったものが並んでおります。これらはパソコンの高性能化に伴いよりパワフルになった反面発生する熱量が半端でなくなってきております。もちろん、ひとつでも死んでしまえばパソコンはまともに動かない(CPU・メモリの死亡→起動しない グラフィックカードの死亡→映像映らない)ので、これらも熱から守ってやらねばなりません。


最も簡単なのは冷房の直下に置くとか氷付けにするとか南極に置くとかですが、まあ無理な話です。ちなみに冷房直下に置いた場合に激しい温度変化で結露してしまったりすると非常に危険なのでこれも避けるのが無難です。とはいえ、なんとかそれなりの冷気をパソコン内部に送り、パソコン内部ではなるべく効率よく冷やし、熱を排気するのが望まれます。


まず今年はパソコンの配置換えからはじめました。今までは部屋の最も隅のパソコンラックの最下段に置いておいたのですが、冷気は下に溜まるとはいえ、空気の循環といった面からは非常に悪い場所にあり、日中蒸し風呂状態の我が家では風通しのよさによる空気の循環がもっとも使える冷却効果であるので、空気の通り道に置くことを目指しました。実際に取ったアクションとしては、私の部屋の中で一番日当たりとかかわりのない窓のすぐ目の前、それも窓の高さに筐体を配置することにしました。これにより空気の流れさえ保てば、排気された熱気は何らかの形で処理され、新鮮な空気を常に取り入れることも可能です。


これである程度マシにはなりましたが、やはり前術の温度の通りです。次はマシン自体に何らかの対策をせねばなりません。今年こそはケースの買い替えも考えているのですが、せっかくなら悪あがきしてしまおうということで、自作のダクトを作ってみました。

こんなのです。なんかの箱の天板を切って加工しました。夏休みの自由工作とも言える少し懐かしい実験です(ぇー
とりあえず強度重視でガムテしてしまったので非常に見た目は悪いですがしょうがありません。パソコンとの装着はこんな感じ。

CPU部分をすっぽりと覆うようなダクトとなりました。CPUのファンは噴出し方向で使っていますので、CPU→ヒートシンクと逃げた熱をさらにファンで排気してやるわけですが、この熱気をそのままケース内に撒き散らしてしまうとケース内温度はそのまま上がってしまい、その熱を再利用することになりかねないので、うまく空気の出口(一応空気穴に誘導する形をとっていますが、実際は排気ファンに誘導しているのが実情です)に向かわせてやることで熱の排気効率のアップと空気の流れ(エアフロー)を生み出してやることができるのではないでしょうか。


結果らしい結果は実は出ていませんOTL
ダクト有りと無しだと温度の変化が緩やか(熱が上がりにくい)という程度で実際アイドル時は1度程度の差しかありませんでした。これは私の部屋の室温が午後4時現在で34度あることと無関係ではないと思いますが、これが夜になっていくらか冷えるようならやはり効果はあったというところでしょうか。


ちなみに、ファンの回転数を上げることでより強力な吸排気を実現できますが騒音がネックとなります。ただ、私の家のように、夏場はドア窓全開でセミががんがん鳴いているような環境下では実は騒音なんて気にするほども大したことがないですね。むしろ窓が開いていて入ってくる風が揺らす風鈴の音とかセミの鳴き声、アイスコーヒーの氷の音とかそんな自然発生的な音を楽しんで涼をとるなんて風流な生活の方が精神衛生上いい気さえします。そして、一番うるさいのは先日購入したサーキュレーターだったりする罠。全開駆動してても寝れる私の神経の鈍さの方が問題かもしれません。


ということで、今回はいろいろ工作してみたものの、結局暑い部屋では限界があるということを再認識して終わりですね。これならケース変えてももう1,2度下がればよいほうでしょうか。


ちなみに、今のトレンド(といってもだいぶ前でしょうが)は「38℃シャーシ」というやつでIntelが提唱する、「よいこのパソコン動作マニュアル」みたいなものだったりします。空冷に必要な最低限のケーススペックとして、いろいろ提唱しているわけですが、これに準拠したケースが多数販売されております。私のケースはその少し前に販売されていたケースなのでそういった準拠をしていないため、全面背面ファンのバランスとかそういった部分でかなりマイナスがあります。とはいえ、真夏の猛暑環境の中、こうしてブラウザでブログ書きながらバックでWMPをMP3ランダム再生させていてもCPU51度程度をキープできるのですから、単純に室温が28度ならCPU45度前後ど計算してもいいかもしれません。
同じ理屈ならHDDが38度で駆動していることになります。それなら非常に快適なんですが。


ということで、熱対策気にしている方のなにかの参考になればと。