PSPでマルチメディア

さて、そんなわけで、深夜の高速バス。あまりおしゃべりもできないし、かといって出発時間が乗ってからすぐ寝るという時間でもないので、何かしらして遊びたいな、と思いつつゲームもなんだかなーということで、いつか手を出そう出そうとしてしてなかったPSPでの動画・音声の再生に手を出してみました。


そんな折、クリスマスに落下事故を起こしたMP3プレイヤー(Creative Zen)が、先日鞄の中で電源スイッチ入れっぱなしになったままスイッチ位置が戻らなくなるという故障を起こして、Sofmapに持ち込んだところ「破損が確認された」ので「有償修理」で「2万円」かかるそうです。2万あれば同クラスの現行品が買えるわけで、同クラスの現行品と言えばカラー液晶当たり前、動画・画像・音声再生当たり前というご時世。旧機種に2万払うのはバカらしいので、どうしようかなと思っているのですが、そんなとき便利なのがPSP
PSPで使えるメモリースティックPRO Duoがとうとうアマゾンで8GB-\10,000、量販店でも\1,3000で買えてしまいます。同じ値段出して買える小型のシリコンタイプオーディオプレイヤーを買うくらいなら、PSP用にメモステ買って動画も画像も音声も楽しんだ方が特かな、と。ということで、とりあえず繋ぎもかねて8GBのSandiskメモリースティックPRO Duoを購入してきました。


PSPに挿入するともちろん問題なく認識しております。速度はよくわかりません。Ultraとかの高速通信のものではないので、まあ早くは無いかな、という感じですが。


さて、では実際にどういった動画が再生できるのかとかですが、それは各種参考サイトで。とりあえず私は手持ちのDVDなどをISO化したりVideo_TS抜いてみたりして、携帯動画変換君を使うか、FairUse使って直接.m4vファイルを作っています。


2chの携帯動画関連スレやWeb上でもよく指摘されていることですが、自分も陥ったのでこれだけは特筆してメモって置こうかと。-vlevel21(30)の設定をするのを忘れないように。これを記述してなかったために変換したファイルをPSPで読めないことに気づくのに相当な時間を要しました。ファイルは正常に変換できたのにPSP転送後に読んでくれないという人は変換君などの.iniを要確認して、該当記述があるかを確めること。詳細はより詳しいサイトで要確認。


さて、PSP実機で動画・音声を再生してみると、ソースの品質ももちろんありますが、まずちゃんと再生されることに感動しますね。こんな小さな(?)機械で動画やヴィジュアルに富んだ音楽再生が可能だと言うことに感動。私は物心ついた頃に家庭にビデオデッキが導入されたような世代なので、映像を録画して見るということが新鮮で素晴らしいことだと思っていましたが、いまやあんな大きな機械や媒体を必要とせずにポケットで持ち運べるというのは驚きです。まだ20代なのに(ぁ


DVDサイズの映像は16:9、テレビ録画などの映像は4:3で出力しています。DVDサイズの画像は480*272で出力。設定が悪いのでしょうが、少々ファイルサイズが大きくなってしまっている感があります。2chなどを見ていると2時間程度で3〜400MB程度な気がするのですが、私の環境では600MB。もう少し落とせるなら落としたいですね。


音楽に関しては、ID3でのアルバムやアーティストの管理を行っておらず、フォルダ単位での管理であるのが特徴といえば特徴でしょうか。iPodなどのように、アーティスト名でうまいことまとまってくれないので、それだけ注意が必要かもしれません。また、全体シャッフルが無いかも。見落としているだけでしょうか。
とりあえず、音楽はよく聞くアルバムや買ったばかりのアルバムの試聴ができればよいので、その用途は充分に満たしてくれそうです。なにより、画面に出るヴィジュアルがちょっとかっこいい。まあ、電池持ちの観点ではバックライトオフが妥当ですが。


一応数々の測定結果では、動画で4〜5時間程度、音声で5〜最大9時間程度まで電池が持つようですね。再生音量やバックライトの輝度、PSP自体への負荷の具合によっては電池持ちはかなり変わってきますが、おおむね、以前使っていたプレイヤーよりは持ちます。以前のプレイヤーは白黒の液晶でバックライト点けずに音量真中以下で再生して6時間程度(朝夜の学校への行き帰りだけで電池なくなる寸前。下手したらなくなる。)だったので、カラー液晶でゲームも映像も音楽も楽しめて4〜9時間ならまあいいかな、とも。


ただ、一つ問題なのはオールインワンだからこそのマルチタスクの問題。パソコンなら全て行っても重くなるだけで一応同時進行可能ですが(現実的にするかはおいておいても)、PSPで全てまかなうとなるといろいろと弊害も。ゲームを切り上げられない状態で映像や音声へモードを移行するのは気が引けます。なにより、モンハンを現在進行形でやっている身としては、クエストをちゃんとこなした上でセーブしてゲームを終了しなければいけなかったり、スリープモードを知ってしまうと、再度ゲームを起動するのが非常に億劫だったり。


それぞれに機器を独立させると言うのは、その意味では非常に合理的。ゲームはゲームでやって、例え電源を落とさずとも、携帯機ならスリープモード、据え置きならポーズしておくとかで一時停止が可能ですし、その上でWeb、音楽、動画などを別の機器で可能なわけで、少なくとも1つよりは2つと思います。3つとか4つとなると今度は人間の方の処理能力が追いつかなくなってくるので、まぁ万人向けではないと思いますが。私的には携帯ゲーム機はそれ一つでもうゲーム機として確固たる存在理由がありますから、まあ他の機能はおまけだなとやっぱり思うわけです。


とはいえ、困った時や軽い気持ちでという部分や、ゲーム以外の機能の集合体としては非常に良くできた機器だな、と思います。カメラはそんなに良いもんじゃないようですが、携帯と同程度かそれ以上のワンセグ、携帯型DVD再生機に負けずとも劣らない動画処理能力、必要充分な音声再生力、画像ヴューワー、と大変便利です。何かしらの理由でたまたまPSPを持っている、という人には是非いろんな機能を一度試してもらいたいな、と。


これから買う人はこれらがオールインワンで入っていることのメリット・デメリットを考えた上で、というのが正しいという当たり前のことを示唆しておきます。私自身「全部できるんだから買いだよ」とは決して思いませんから、そういった意味での安直な購入は避けるべきでしょう。ただ、全部できるという率直な考えで携帯電話を使うのは緊急時の連絡とかもろもろの理由で全くお勧めしないので、携帯電話で音楽も動画もネットもメールも電話もやっている人は、せめて音楽と動画くらいはiPodに避難する程度の気持ちになった方が良いかと。いろいろを同時にやるのはエネルギーを使うのです。人間と一緒で。


とりあえず、明日からはこれで楽しむ準備ができましたよ、と。