高円寺とハロウィン

私の恋人は高円寺に住んでいます。おかげで通う機会が多くなり、私自身高円寺には詳しくなりつつあるのですが、恋人はただの住人というよりも商店街の中の一商店の娘なので、余計に地元の生の情報が入ってきたりします。そんな高円寺では本日ハロウィンが開かれていました。商店街をあげて参加店舗でお菓子を配っていました。もちろん仮装した子供相手に。外国ののように「トリックorトリート」と言いながら家々を廻るなんて光景にお目にかかれるチャンスと思ったので楽しみに行ってきたんですが、開始時間の3時から仮装した子供達がわらわらとw
中にはゴクウ(ドラゴンボール)やゴクウ(本場の西遊記)とか○○レンジャーのレッドとかもいて非常ににぎやかでした。赤ちゃんもなんか着せられてたりしてかわいい。とにかく地域の子供達が趣向を凝らした仮装をして商店街を練り歩いていました。


高円寺という街はこういったイベントが非常に多いなぁと感心します。大きな街道沿いの古い街ですが、今なお多くの若者が集まり、しかしそれだけではなくて、地域に非常に活気があります。若者向けのおしゃれショップばかりではなく、年の一大イベントである阿波踊りでは多くの大人たちの力で支えられています。今回のハロウィンのイベントは私の恋人の妹の発案で数年前から実現したらしいですw


子供の一声が街を動かしたり、そういった発言をできる子供を育てられる環境があったり、それを後押しする街の雰囲気がある。そんな力のある街だなと感じます。都内の街で、中央線沿いで、新宿まで10分という好立地ではありますが、その街の雰囲気はとても新宿とは違いますし、街に顔があり暖かみがありゆとりがあります。駅からは商店街が縦横に走り、多くの店がそれぞれの世界を持ちながら、高円寺という空間を作っています。新宿のような繁華街の店はそれが新宿になくても特に新宿に影響はないというか、新宿と店の間に共有された空気のようなものがないように感じるのですが、高円寺にはそうした雰囲気があります。


もちろん、都心から近いというのは人を集めるには好条件ですので、直ちにそれがモデルとはなりえませんが、人が生きる、人が集まるということがどういうことか、非常に考えさせられる街だと思います。中央線のこのあたり(中野〜三鷹ぐらい)は研究対象としても非常に興味深いかもしれません。歴史があり、文化の発信をし、都市へ向かう人を輩出してきた、多くの視点から見えてくるものがありそうです。


人を作り、人の文化を作るのは地域の環境からだ、ということを考えさせてくれる素敵おしゃれタウンです。