サイレントヒル アーケード

色々と書くことはあるはずですが、直近でもっとも印象強いのはこれ。というかつい何時間か前の話。


昨年の映画からゲーム自体にも興味が湧いてはいたのですが、ずっと怖くてプレイできずにいた矢先に、今年の初夏ぐらいに出るという話題が挙がり、とうとう新宿のいくつかのゲームセンターで遊べるようになったので、パートナーと気合入れて遊んだわけですが、非常に良く出来たアミューズメント機だと思います。ゲーマーの皆さんには物足りないのかもしれませんが。


e-Amuのカードなんて持ったことも無かったのですが、このサイレントヒルアーケードはプレイ時間も長く、連コインで攻略するなんていうのもなんかばかげてる感じがしたので、せっかくのセーブ機能を利用しようということで、パートナーと二人で1枚のカードを購入して遊びました。ちょっとずつ進めて今日初のエンディングまでたどり着けましたが、そのエンドロールで出たのは


「何で助けてくれなかったの」


怖すぎで腰引けました。


ゲームに慣れない人にとって、どうしようもなくてパニック起こしたときはレバガチャしたり放心するしかないわけですが、ガンシューティングの場合とにかく連射さえしていれば乗り切れたりします。ゲームに慣れない女性(女性全員がゲームに慣れないという意味ではありません)にとっては「必死な時に連射しても連射が利かない」というのはむしろ恐怖を売りにしたゲーム的には成功な気がします。それがストレスでプレイしてもらえなくなる可能性もありますが、弾切れを起こすわけでもなく、しっかり冷静に対処すればどうにでもなる難易度だけに、まずは「落ち着いて急所を狙え」っていうゲーム性でいいと思います。


プレイに役立つカードですが、300円くらいで購入できますし、デートの際にゲーセンに足を運ぶ(クレーンとかでもよいので)カップルなら、カードを買ってちょっとずつ遊んでみる分にはいいと思います。クレーンのフロアに置いてあることも多いですし。


ガンシューティングなのにホラー色が強いのも好印象でした。原作ユーザーとしては明るすぎるところかもしれませんが、一般の人基準ならこれで十分に怖いです。むしろここから原作に入ってくれる人がいるかもを考えたら、これだけ一般の人にプレイされるものをライトにしておかずにどうするのかというところ。世界観はそこまで壊していないし、外伝的で面白いと思います。ゲーセンにある他のゲームが明るすぎることを考えると、お化け屋敷に入るような気分がありますね。カーテンはそういう効果も狙っているように思います。筐体の中は異世界ですよ、という。


ドアを開ける、角を曲がるといった行動一つ一つが恐る恐るになる独特のスピード感が良かったのと、主人公がテンパり気味になるのもプレイしている中で好感触でした。視点切り替えとかカメラの動きとかでそれらを表現していたのはプレイヤーを引き込むだけの魅力がある感じがします。


一応のエンディングを迎えたところで、上記のメッセージだったので、非常に怖くもあり、また脱力もしました。いったい何がいけなかったのか、と、もはやゲーム製作者の意図にどっぷりはまっている感じもしますが、それはそれで成功だということだと思うので、まあいいかな、と。とりあえず、BADエンドではなくてHAPPYエンドを見たいのでもう一周しなくてはいけないところですが。


他のガンシューティングってアクション映画かSFかミリタリーが好きな人が楽しむものが多くて、特に近未来SFとかミリタリーってそんなに一般人受けしないと思うんですよ。現代だと特に。そういうの憧れるのは男の子だけで、なかなか女性層にまでってのは無理だと思うのですが、サイレントヒルアーケードはちょっと面白いストーリーにホラー色入れたってところでかなり楽しめました。他のゲームが「敵の壊滅」とか「悪玉の退治」を目的としている中、このゲームだけ「その場をしのぐ」「みんなと逃げる」っていうのを目的としているのもゲーム性には大きな違いかな、とも。


とにかく私は楽しめましたので、もし興味が湧けば一度プレイしてみてはいかがでしょうか。ついで、続きが気になるようならカード購入でセーブしながら最後まで行ってみるのもよいかと思います。もちろんうまい人は1コインクリアも余裕のようなので、そんな感じで楽しんでみてはいかがでしょうか。あくまで主人公は一般人(公式サイトではオカルト研究会の部員)なので、銃の扱いには難ありですが(笑

参考リンク
SILENT HILL PORTAL SITE|サイレントヒル|KONAMI
KONAMI コナミ製品・サービス情報サイト
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